1. 散骨
  2. 墓じまい

継承者がいない場合の墓じまいの方法と手順・流れ

お墓掃除する様子2014年頃から「墓じまい」をする方が増えてきました。檀家として経済的負担が大きいというよりも、少子化により墓守をする継承者が途絶えてしまう事が主な理由のようです。

お墓は最後の祭祀継承者(さいしけいしょうしゃ)がきちんと墓じまいしないと、いづれ無縁墓(むえんぼ)として最終的に撤去処分され、中の遺骨は他人とごちゃ混ぜの合祀墓(ごうしぼ)行きになります。

墓石業者や自治体のポイント調査では、すでに約40%のお墓が無縁墓化しているそうで、10年後には約60%以上のお墓は継承者不足で無縁墓になるという調査結果もあります。

墓じまいの方法・流れ

  1. お墓の中身を把握しておく
    お墓の中には遺骨がありますので、誰の遺骨があるのか、数量、大きさ、経過年数、破損・汚損などの状態、火葬済みかどうかなどを確認しておきます。骨壺に名前が書いてない場合もありますので誰の遺骨か判ったらマジックなどで書いておきます。
  2. 墓じまい後の遺骨の行き先を決めましょう
    墓じまいをする理由の多くは「墓守がいなくなるから」というケースですので、管理や維持費がかからないものを選ばなければなりません。納骨堂などは管理者を選出しなければなりませんし、お墓と同じくらい維持費がかかりますので継承者のいない墓じまいの意味があまりありません。ということで、実際に墓じまいをされや方達が遺骨をどうされたかのアンケート結果を載せておきます。

    遺骨の行き先 人気順(2017年夏)
    1位 公営墓地への改葬合祀 約38%
    2位 散骨 約35%
    3位 菩提寺で永代供養(合祀) 約23%
    4位 納骨堂 約3%
    5位 手元供養 約1%

    合祀?散骨?もっと詳しく→ 墓じまいした後の遺骨はどうしたら良いか?

    遺骨のイラスト
  3. 祭祀継承者同士で意見をまとめる
    実は最もトラブルが多いのが親戚同士の争いです。墓じまいをする前に、祭祀継承権の確認をしておき、しっかり理解を得ておく必要があります。お墓や遺骨のことはこの祭祀継承者が全ての権限を持つことになります。

    祭祀継承権は遺族全員である必要はありません。例えば次男一人が権利を持ち、全ての祭祀について権限を持つということも可能です。法律的な取り決めはありませんので遺族間でよく話し合いどなたが継承権を持つのかを決めます。その上で、権利保有者全員の意見をまとめておくことが大事です。書面を作り直筆でサインをするとなお良いでしょう。
  4. お寺や霊園など、現在の墓地管理者に墓じまいすることを伝える
    墓地はお寺や霊園にあると思いますので、墓じまいをする旨をそれらの管理者に連絡します。専用の書類が用意されていたりしますので、ホームページを確認するか、お電話等で事前相談しておくと良いでしょう。

    実は「離檀料を巡るトラブル」はほとんどありません
    マスコミや墓じまいの代行業者は煽りますが、実際のところ離壇を巡ってお寺と檀家がもめることはあまりありません。厳格なお寺などでは離壇を阻止するために高額な離壇料を請求されたりすることもあるようですが、大抵の場合はすんなり受け入れてくれます。お寺も経済事情が絡んでますので金銭面でよく話し合いましょう。お墓があったお寺で永代供養をするとか、提示された金額に応じるなど、ある程度の譲歩は必要です。→お寺との交渉で揉めない方法
  5. 改葬許可申請をする
    散骨や自宅供養の方は「新しいお墓」はありませんので改葬手続申請は必要ありません。通常はお寺や霊園にその旨を伝えて遺骨を引き取ります。但し、このあたりの解釈は自治体によって異なる場合が多く、中には「改葬届けがないと遺骨は渡せない!」というお寺や霊園もあります。その場合は改葬許可申請書の改葬理由欄に「自宅で供養するため」と書いて提出します。「散骨するため」と書くと公式な判断ができないため許可されない自治体が多いです。稀に、どんな理由であっても新しいお墓がない場合は発行できないと断られるケースもあります。その場合はお寺の住職を根気よく説得するしかありません。

    新しいお墓や納骨堂に引越の場合は、受入証明書を発行してもらった後、墓地を管轄する市区町村へ出向き「改葬許可申請」の手続きを行います。その申請書を墓じまいするお寺に提出すると墓じまいの準備が整います。
  6. 墓を撤去する専門業者を決める
    ショベルカー撤去する業者は墓石屋さんになります。ご自身で決めても良いですが、敷地の狭いお寺などは指定業者さんがある場合があります。墓石撤去の費用は平米あたりいくらという見積もり方法をとりますが、墓地が狭くクレーン車が横付けできない、小型の重機が入れないとなると人海戦術しかなくなるので費用も高くなります。2~3社から見積もりをとると良いでしょう。一般的な墓じまいの相場は30万以内です。
  7. 遺骨を取り出しメンテナンスする
    お墓の中にあった遺骨は墓石屋さんに取り出してもらいます。お墓の中にあった遺骨は湿気を含み溶解していたり、カビが生えていたりしますので、新しい骨壺に入れ替えたりお手入れが必要になります。

    永代供養(合祀)する場合→ 骨壺内の水抜き→骨壺をキレイにする。
    散骨する場合→ 乾燥→粉骨→散骨。
    納骨堂に預ける→ 洗骨→乾燥→殺菌→新しい骨壺に入れる。
    自宅供養する場合→ 水抜き→(洗骨)→乾燥→真空パック。

    専門業者に任せてしまった方が楽です
    合祀の場合は骨壺ごとお寺などに預けるので処理は不要ですが、散骨の場合は遺骨を粉状にする必要があります。以前は水洗いをしてから乾燥→粉骨していましたが、超音波洗浄をすると遺骨が粉々になってしまい、ほとんどが下水に流れてしまいますので、水洗いせずにそのまま乾燥→粉骨してくれる業者がお勧めです。乾燥から散骨まで全て任せてしまいたい方は『まごころ』さんの粉骨+散骨コースが便利です。

    土葬されていたは再火葬が必要です
    戦後間もない頃に埋葬した遺骨は土葬や未火葬の場合がありますので、この場合は骨壺から取り出し麻袋などに入れ、ダンボールなどに収納して保管し、市役所で再火葬の申請をして再火葬します。

    埋葬してあった遺骨を家の中におくのは、バクテリアや菌類が付着している可能性が高いのでお勧めはしませんが、やむを得ない場合は真空パックするなど細心の注意が必要です。
  8. 墓石を撤去し更地にする
    更地にした後は墓地管理者に永代使用権を返納して終了です。

墓じまいはお金も時間もかかりますので一大行事ですが、放置したまま無縁仏にするくらいならキチンとしたいという方々が一生懸命取り組んでいます。

こういった話し合いはお盆や正月に親戚一同が集まった際に議題として上がるようですが、話し合いがまとまる確率は30%程度以下のようです。墓じまいの話がまとまった方は幸運なのかもしれません。お墓は作るのは簡単ですが片付けるのはとても大変なのです。

「墓じまい+散骨」がジワジワ人気です

石原裕次郎さんが海洋散骨したことがきかっけで海好きの方の間で散骨が広まりました。法律的にはグレーですが節度を守って行えばお咎め無しという状況で、毎年数千人規模で散骨が行われています。お爺ちゃんは海が大好きだったから…、海がお墓代わりならいつでも会いに行けるね…など、そんな理由で散骨が人気になっています。

↓こちらは2017年8月29日にNHKのクローズアップ現代+で紹介されていた東京湾への海洋散骨代行。

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