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後悔しない散骨のために、知っておきたい4つのポイント

散骨をするかしないか迷ってる方の参考になればと、過去の事例や散骨経験者の体験談からをポイントをまとめてみました。

散骨を後悔してる人のイメージ

1.少量分骨を残しておこう!

散骨をする場合、全ての遺骨を散骨するか、それとも少し残しておくか迷う方は多いと思います。そんな時は迷わず少し残しておいてください。

これはある方の実際の体験談ですが、葬儀の時には「あんな親父はどうでもいい」と言っていた弟さんでしたが、亡くなって半年もした頃突然「やっぱりなんか寂しいなぁ、遺骨少し残しておいてもらえば良かったわ」と呟きながら後悔していたそうです。

葬儀後の話し合いの時は「遺骨は全部散骨する」と決めたそうなんですが、お兄さんは粉骨する当日にふと気が変わり、20gだけ手元に残しておいたそうです。それを弟さんに半分に分けてあげると、涙を流して語り出したそうです。

しばらく疎遠になっていた弟さんだったので葬儀の際には「父親に対する怒り」の方が前面に出てしまいましたが、亡くなってしばらく経つと感情の整理がついて冷静になって故人と話しがしたくなってしまうのだと思います。

そんなエピソードもあるので迷ったら少し残しておいた方が良いと思います。粉骨した20gというと名刺くらいの大きさです。それくらい少量であれば粉骨さえしてあればどこにでも散骨できますから後々困ることは絶対にありません。

 

2.遺骨に執着する遺族がいないか念入りに確認しておく

長年生きていると人にはいろんな宗教観や価値観が宿ります。例え祭祀承継者の自分が「遺骨には魂はない」と言い切っても、親族の中には遺骨に対して並々ならぬ思いを込めている方もいらっしゃるのです。

例えば戦時中に戦地で亡くなった方や、震災で行方不明になられた方の遺族にとっては、故人の遺骨にはとても「大切な想い」が寄せられています。

ですので遺骨を取り扱う祭祀承継者になられた方は、家族だけでなく親族などにも声を掛けて、散骨する意思を伝えると共に、分骨の希望はないか確認しておいた方が良いと思います。

特に信仰心の厚い方の中には「喉仏は絶対に残しておいてくれ」という方もいらっしゃいますので注意が必要です。遺族と揉めて後悔しない為にも事前確認は念入りにしておいた方が良いと思います。

 

3.迷惑をかけない安全なポイントに散骨すること

法律上、節度を守れば個人的な散骨はお咎め無し!とは言われてますが、あまりにも非常識な場所に散骨すると後々トラブルに発展して後悔することになりますので注意が必要です。

例えば「故人は庭が大好きだったから」という理由で自宅の庭に散骨したとします。その後、遺産相続で自宅を売却することになった場合、売却時の重要事項として「庭に遺骨を撒きました」と伝えなければなりません。当然ながら購入してくれる方はなかなか現れないでしょう。

あるいは故人は観光地のビーチが大好きだったからと海水浴客賑わう海岸に散骨し、誰かに写真を撮られてネットで炎上でもしようものなら観光地として大ダメージを受けてしまいます。

そういった事が起きないよう、散骨するポイントはマナーを守った安全なポイントにする必要があります。ご自身で散骨する際は散骨できる場所とできない場所をよく調べてから散骨しましょう!

散骨が禁止されている自治体一覧

 

4.散骨サポート業者選びは慎重に

遺骨をパウダー状にしてくれる「粉骨業者」や、散骨用のボートを出してくれる「散骨業者」、またはそれらの両方を一緒にやってくれる業者など様々な散骨サポート業者があります。

散骨文化は始まったばかりなので国家資格などが無い分、誰でもできてしまうので注意が必要です。

特に最近増えているのはコロナ禍で収入を失った金融関係、インバウンド関連、アフィリエイト関連の会社などが見よう見まねで新規参入してきており危険な状況です。

できればこうした危険な業者を避けるためにも、身元がしっかり特定できる法人経営や葬祭専門会社のやっているサポート会社を選んだ方が良いと思います。

私達編集部も消費者を守るために様々な方面から目を光らせているのですが、あの手この手で誤魔化し方もハイレベルになってきているので全てを防ぐことができなくなってきています。

中には一人しかいないのにコールセンターから粉骨まで全てをこなし、全国各地に散骨できます!などと書いてあるHPもあったりして謎深まるばかりです。

最後はお客様自身の判断力にかかってきていますので、散骨サポート業者選びには慎重を極めるようお願いいたします。「なんか怪しい・・・」と思ったらその直感は多分正しいです。

優良な粉骨業者の見分け方

優良な散骨業者の見分け方

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