1. 散骨
  2. 散骨場所

散骨できる場所、できない場所

散骨を規制する法律はありませんので基本的には自由ですが、地権者や建造物所有者がいる場所、権利保有者がいる場所への散骨は権利者の許可が必要です。

以下のような場所は、条例や法律が無くても散骨には適していません。特に注意すべきは他人の私有地と観光地周辺、養殖場の近くです。

  • 散骨許可の無い公共施設・敷地内
  • 散骨許可の無い私有地
  • 養殖場のある周辺海域
  • 観光地や観光ルート内

また、一部の市区町村では条例を設け、散骨自体を禁止していますので事前調査は必ず行う必要があります。

特に条例が多いのは北海道と伊豆周辺で、詳細なガイドラインが設けられており、違反すると罰金刑などが科せられます。これらの条例は主に散骨場を建設しようとする事業者に対しての警告がほとんどですが、個人の方も十分気をつけた方が良いと思います。

散骨禁止エリア

→散骨禁止条例のある自治体一覧

散骨できる場所、できない場所
場所 可否 備考
自宅の庭 将来的に売却しないのであれば○
他人の私有地 所有者の許可があれば○
霊園散骨 認可を得ているので最も安心
国立公園 島根県のカズラ島は◎、その他は不認可
一般公園 × 公園管理者が許可すればできるがまず許可しない
海(海上) 安全、トラブルになることはまず無い
海(防波堤) 立入が許可されていない場合が多い
海(岩場) 釣りのポイントを避ければOK
海(沿岸・砂浜) 海水浴場、養殖場周辺は×。人目につかない配慮が必要
レジャー施設 × 有名人でない限り許可は下りない
観光地 × 有名人でない限り許可は下りない
山・山頂 山も誰かの所有地。でも実際は弔い登山などは多い
河川 なるべく下流で、取水源は×
空(バルーン葬) × 独自で実施は危険
宇宙 誰の許可が必要なのかが不明だけど

散骨場所についてのQ&A

まごころ散骨

散骨って海上でやらなきゃダメなの?

日本国内において散骨は法律的にグレーゾーンな存在だった為、陸地での散骨ができる場所がありませんでした。その為、主な散骨は所有者の存在しない海洋で行われ、散骨=海というスタイルが一般的に定着し現在に至ります。

これを逆手に取って、海洋散骨業者の中には船を使ってもらいたい一心で「陸上での散骨は違法だ」「船で沖に出て散骨しないとトラブルになる」と主張していた背景がありますが、実は沿岸から散骨しても違法ではないのです。(陸地での散骨が主流になった場合、これらの利権も徐々に衰退してゆくでしょう)

海外などは船には乗らず、沿岸から散骨することも多いですし、日本であっても法律上は節度をもって行えば、わざわざ沖合に出なくても岩場や堤防などからも散骨はできます。(川で散骨してる人も多いみたいですが)

ただし、遺骨をそのまま撒いてはいけません。必ず粉骨してから散骨するなど最低限のマナーは守る必要がります。

海岸や防波堤から散骨するときの注意点

粉骨しないで散骨したら逮捕される可能性も
散骨をする際の注意点として遺骨を一片2mm以下の粉末状(パウダー)にして散骨をしなければなりません。粉砕しないで散骨し、遺骨として発見された場合「遺棄事件」に発展する可能性があります。2015年夏には東京都のスーパー内トイレに妻の遺骨を遺棄した男が逮捕されたという事例もあります。

自宅の庭に散骨してもOK?

庭のイメージ

散骨経験者に「その後」聞くと、自宅の庭に散骨をされたという方が結構多いことに気づきます。故人が最も落ち着ける場所はどこだろう?とか、遺族がいつでも故人に会えるようにといった事を考慮したら自宅の庭だった、ということらしいです。

法律的には粉骨し、墓石を建てなければお咎め無しでしょう。故人が大好きだった庭に、孫達がキレイな花壇を作ってくれたとか、農作業中に休憩場所になっていた、春になると満開の桜が見える場所等、ちょっと素敵なお話が多かったのが印象的でした。

自宅を売却する予定のある方は要注意

自宅の庭に散骨をしようとする方は、将来的に自宅を売却する予定がない方に限られると思います。例え粉骨して土中に還元されているとは言えども、人骨を撒いたとなると物件売買時に重要事項の説明として追記する義務があるでしょう。

 

合法的に散骨できる陸地ってある?

島根県が許可した散骨島

日本国内では島根県隠岐郡にカズラ島という散骨場があります。ここは国立公園の中にあり、日本国内で唯一の国立公園に堂々と散骨できる場所になります。ただ散骨費用が高額であるのと、船で渡らなければならないので利用者は島根県の方がほとんどのようです。

 

安心して散骨できる霊園散骨

2019年2月、千葉県市原市の認可を受けた市原緑の丘霊園とNHKクローズアップ現代で有名になったまごころ粉骨が協力し、霊園で散骨ができる新しいスタイルの合祀墓を開設しました。

遺骨を予め粉状にし、水をかけて浸透埋蔵させることができ、霊園に散骨しているような感じになります。なお、遺骨は粉骨してから埋蔵するため約数ヶ月で土に還るので100%自然葬としても注目を浴びています。

価格は「まごころ粉骨」経由で代行の場合は、粉骨と埋蔵代行がセットになって税込36,000円/柱。遺族が直接霊園に持参して埋蔵する場合は管理事務所に埋蔵手数料を税込20,000円になります。(粉骨はお客様自身で事前にまごころ粉骨で済ませておく必要があります)

→まごころ粉骨「粉骨+樹木葬コース」詳細

海上、海岸、砂浜での散骨

海上での散骨

ボートや船舶を使用して、海岸線から遠く離れた海上においては対外的なトラブルが起きたという報告はあまり聞いたことがありませんが、遺族が船酔いしてしまって散骨どころではなかったという話しはよく聞きます。

散骨サポート業者でサポートしてもらったり、友人知人のボートに乗って海洋で散骨したりする方が多いようです。船酔いが心配な方は、散骨代行サービスもありますのでそちらを利用された方が安心です。

海岸や砂浜で散骨

法律で制限されていないので、管轄する自治体などで条例が制定されていなければ、基本的には海岸線からの散骨も可能です(パウダー状のものに限り)。

ただし節度をもつという点から考えると、海水浴場などはダメですし、なるべく沖で散骨するために防波堤の先端からなどの配慮は必要かと思います。

意外に散骨しやすいのは岩場です。常に白波が立っているので、遺灰を撒いた後でも白波と同化してあっという間に溶けてゆきます。ただ波が高いときや満潮時は打ち寄せる波に注意する必要があります。

サーファーの人達はサーフボードで沖に出て散骨していましたし、釣り好きの故人の為に釣り仲間がいつも座ってた岩場に散骨してくれたという話も聞いたことがあります。

→海洋散骨についてもっと詳しく

河川での散骨

河川にもいろいろな種類がありますので一概には言えませんが、取水源となっている河川には散骨してはいけません。法律では禁じられてはいませんが、万が一見つかった場合は民法で罰せられる可能性がありますし、節度を守るという面でも配慮が足りない行為となってしまいます。

実際は多い河川での散骨・・・

具体的に調査したわけではありませんが、経験者の方々からのお話を聞いていると、「実は○○川で~」とかそういうお話がちらほら出てくるので、実際はとても多いような気がします。

どこの土地にも慣れ親しんだ河川があり、海と違って内陸にも流れていますし、その流れはやがて海に通づるということで実施されている方が多いと思います。節度を守ってひっそり行えば最も安価で自然な散骨なのかも知れません。

注意点としては、河川は毎年多くの事故が報告されていますので充分な注意が必要であると共に、間違っても灯籠を流したりするようなことはしないよう自主規制は必要かと思われます。

山での散骨

山林の場合は所有者の許可を得ていれば問題はありません。ただ、多くの山は国有地または自治体の所有地になっています。

よく「富士山に散骨したい」という相談を受けますが、八合目から上は富士山本宮浅間大社の私有地、七合目から下は国有林と山梨県有林になりますので基本的には不可能です。

ですが登山家のお話では仲間が亡くなると、遺灰を山頂まで捲きに弔い登山をするそうですので、中にはこっそり撒いてる方もいらっしゃるのかしれません。登山がが大好きだった旦那さんの為に少量分骨を捲きに行くと当たり前のようにおっしゃっていた方もいらっしゃいましたので、登山家の中では散骨は一般化しているような印象を受けました。

平安時代には淳和天皇も山に散骨していますからね、そういった歴史もあって山=神聖な場所という事として登山家の中で伝承しているのかもしれません。

代行業者に注意
一部の散骨業者が山林散骨と称して雑木林に勝手に撒いたりしてるみたいなのでこちらは利用しない事をお勧めします。依頼する場合は、どこの場所へ、誰の許可を得て散骨しているのか証明させてから依頼することを強くお勧めします。

山への散骨についてもっと詳しく

テーマパークや商業施設に散骨はできる?

施設内であっても所有者が許可をしていれば散骨は可能です。芸能人の横山やすしさんは競艇場に散骨したそうですが、おそらく競艇場の方が許可されたのでしょう。

散骨が盛んなアメリカではディズニーランドに遺灰を撒いて大騒動になった例もありますのでこれはアウトです。しかし、今後はこうした散骨できる場所が増えてくる可能性もあります。ゴルフ好きだった父親の遺灰を息子が、オーナーに頼んでこっそり散骨したという話も聞いたことがあります。

こういった特定施設への散骨は、所有者が変わった際のトラブル防止に備えて、必ず書面で許可を得ましょう。

ペットの散骨は公園でもできるって本当?

ご自身が小さい頃、飼っていたペットが無くなった時など、近所の公園や自宅の庭などに穴を掘ってお墓を作った方もいらっしゃると思います。

昔は許可されていたというか不問でしたが、現代において同じ事をすると場合によっては不法投棄になる可能性がありますので注意が必要です。

悲しい話しですが法律上、動物の死体は可燃物と一緒の扱いなので、可燃物を公園に許可無く廃棄した事になってしまいます。

基本的に公園での散骨については公園の許可が無ければ散骨は禁止です。

とは言えどもどうしても「いつも散歩していたあの公園に撒いてあげたい」というのであれば、きちんと粉骨してほんの少しだけ散歩コースに撒いてあげたら迷惑もかけずに亡くなったペットにも喜んでもらえるのではないのかな?と思います。

最近では自宅のお庭や敷地に「お墓とは判らないような花壇」を作ってそこに散骨する方が増えているようです。

サイト開設以降、様々な散骨の相談やお話しを聞いてきましたが、最も散骨場所として人気が高いのは青く透明でキレイな海で、約75%以上の方がそれを望んでいるようです。

中でも人気が高かったのはハワイや沖縄といった南の島の海でしたが、亡くなった方が生前行って思い出深かった旅先の海や、幼少期を過ごした故郷などが多かったように思われます。(今はコロナ禍で行けなくなってしまいましたが・・・。)

あえて海を指定しているのは「散骨=海」のイメージが強烈に残っているのかな?とも思いました。今は陸地でも河川でも散骨できますし、

理想的な散骨場所

ベストな散骨場所ってどこ?

散骨はルールを守って節度をもって行えば・・・ということで、散骨経験者のお話やブログなどを拝見すると、様々な場所で散骨をされていることが判ります。

飼っていたワンちゃんのお散歩コースだったり、故人が大好きだった旅先や想い出の場所など。ご遺骨を少しづつ夫婦で行った旅先に撒いてきたという方もいらっしゃいました。

どこに散骨していいか迷ったら

故人が生前に「○○に散骨してくれ・・・」と遺言を述べてくれていると助かるのですが、そうでない場合は遺族がどこに散骨して良いか迷うケースがあります。

そんな時は過去の例から以下の3項目を元に探してみると良いですよ?

  1. 故人がよく行っていた場所
  2. 他人に迷惑をかけない場所
  3. 美しくてキレイな場所

この3項目をよ~く吟味すると、自然と散骨場所は決まってくると思います。それでもよく判らない時は、遺族に近い場所が良いと思います。

ちなみに私は、住みたくても物価が高くて住めなかったハワイ・ワイキキ沖への散骨を希望していましたが、今は透明度が高くてクマノミがたくさん泳いでいる沖縄の海に散骨してくれとお願いしてあります。

皆さんが無事に散骨できることを祈っております。

→ ホームページに戻る