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海へ散骨する方法とは?海岸・砂浜での注意点と法律・マナーを徹底解説

海洋散骨の種類

海洋散骨には海岸などから散骨する「沿岸散骨」と、船を使って海上で散骨する「海洋散骨」があります。

法律上、個人がルールを守って行う分には沿岸からの散骨もお咎めはありませんが、人目も多く、他者への配慮を考慮すると現実的には難しいことから、海への散骨の約9割以上は海洋散骨で行われています。

海洋散骨の方法は主に以下の3種類に分かれており、予算や条件などによって選択できます。

委託散骨(代行)

遺族は船に乗らず、専門の業者に散骨を託す散骨プランです。足腰が弱い高齢者や、船酔いが心配な方などに選ばれています。自らの手で散骨できないといったデメリットはあるものの、費用の安さや安心感といったメリットの方が上回り最も人気です。

個別散骨(貸切)

「貸切散骨」や「チャーター散骨」と言った呼ばれ方をすることもあります。一隻の船を貸切って、家族やグループだけで散骨するプランです。

散骨場所や出港日時などを自由に設定できるほか、葬送方法や飲食の有無なども選べ、海洋散骨の最高峰とも言われています。

自由度の高さといったメリットの半面、費用面ではかなり高額になることや、海難事故に遭う確率も0%ではないという点がデメリットとなっています。

合同散骨

複数の家族やグループと合同で一隻の船を貸切って散骨するプランです。

実施日や出港時間などはあらかじめ決まっているため、個別散骨のような自由度はありません。

2名1組といった少ない人数でも気兼ねなく大きな船で散骨できるといったメリットがあります。デメリットは海難事故に遭う確率は0%ではないことに加え、合同の割にはそれほど安くはないという点があげられます。

どのプランを選択するかは各自の予算や要望により異なりますが、ここ数年は海難事故が多発していることから、個別散骨や合同散骨のように自ら船に乗って散骨する方よりも「委託散骨」を選択される方が増えています。

特に貸切散骨は、家族や親族一同で船に乗ることになるのでリスクが高いと避けられている傾向に向かっています。

なぜ散骨は「海」なのか?

日本では墓地埋葬法という法律があるため、むやみやたらに陸地に散骨することができません。たとえ私有地であっても、地権者に許可を得ないと散骨はできず、その許可を得るのも一苦労です。

そうした事情もあり、許可も不要で比較的容易に散骨ができる「海」が選ばれてきたものと思われます。

このイメージは様々な映画やドラマなどでも放送され、それが「散骨は海でするもの」というイメージが定着したものと思われます。そう考えると、日本初の近代的海洋散骨は石原裕次郎さんだったかもしれませんね。

近年では、国立公園に散骨が認められている島根県のカズラ島などもあり、陸地で合法的に散骨できる場所もありますので、必ずしも海で無ければいけないということもなく選択肢は広がっています。

ただやはり、陸地で散骨できる所は少ないので、これから先も「散骨=海」というイメージは続くものと思われます。

海への散骨、法律的には大丈夫?

日本国内での海洋散骨は法律違反にはならず、合法(合法グレー)とされていますが、現在までに全国で数万件以上の散骨が行われておりますのできちんとルールを守れば問題ないと思われます。

理由1:刑法第190条には「死体遺棄罪」がありますが、1991年に法務省が「節度を持って葬法の一つとして行われる限り、問題にしない」という見解を示しました。また、「墓地、埋葬等に関する法律(墓地埋葬法)」は土葬や埋蔵を対象としており、海に遺骨を撒く行為自体を禁止する明文規定はありません。

理由2厚生労働省が2021年に散骨業者向けにガイドラインを発表していること。ここには「河川には撒かないこと」や「遺骨は2mm以下の状態にすること」と言った具体的な指針が書かれております。

ただし、どんな方法でも許されるわけではありません。遺骨だと分からないように2ミリ以下の粉末状にすること、海水浴場や漁場を避けることなど、自治体の条例やガイドラインを守る「節度」が絶対に不可欠です。

散骨条例のある都道府県一覧

海に散骨できる場所

この場合の節度とは「他者に配慮し、こっそりと行う」というのが一番正しいのかもしれません。例えば夏の海水浴場で撒くとか、マリーナであっても喪服で集まる行為は完全にアウトだと思います。

なお、マナーとして散骨した際の合掌ですが、長々と拝んでると「散骨してる」と判るので、短時間で済ますか、心の中で念じる程度に留めておいた方がいいかもしれません。

海で散骨する方法まとめ
海で散骨する方法 備考
遠洋(公海)で散骨 × 370kmも沖合は逆に危険
業者に依頼して散骨 一番確実で遺族も安全
砂浜や岩場で散骨 安価で済むけど民事トラブル注意
海水浴場 × 絶対ダメ
橋の上から散骨 × 事故につながるので絶対ダメ
防波堤の先端から散骨 安価で済むけど民事トラブル注意
自力ボートで散骨 × 危険過ぎるのでダメ!
漁船に載せてもらって散骨 特定免許があればOK
フェリーに乗って散骨 許可の出るフェリーは少ない
養殖場で散骨 × 養殖業者に訴えられる可能性もあり
人目が気になって散骨しづらいときは…
バケツ散骨経験者の方からのアドバイスですが、実際砂浜から散骨しようとすると周囲の目が気になってできなくなるようです。

そこで水を入れる容器を用意し、波打ち際から海水を入れて持ってきて、車の中などで遺灰を混ぜて海に戻したそうです。そうすると周囲の人達に怪しまれることも無く、すんなり散骨できたそうです。

どうしても合掌したい、セレモニーを行いたい場合は海洋散骨を専門にサポートしてる業者に依頼するのが良いです。

沿岸から離れた海上で行われるため周りを気にすること無く堂々と故人を偲びながら散骨することができます。散骨費用は高くなりますが、その分、思い出深く記憶に残ると思います。

海洋散骨禁止マップ

海洋散骨にたいして禁止事項や規制など、条例が制定されている主な自治体を地図にしてみました。特に伊豆や愛媛県愛南町など「きれいな海」が観光資源となっている場所には散骨だけでなく、事業としても規制がありますので注意が必要です。

海洋散骨規制がある自治体

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