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散骨のルールとマナー2026年最新版

東京湾に撒いた花びらの様子

現在、散骨に関する法律というものはありませんので比較的自由に行われていますが、自主的なルールやマナーを守ることで「散骨する権利」も維持できているのが現状です。(民間団体が独自のルールを定めていることはあります)

個人的に散骨される皆様は、後世の方々に迷惑をかけないよう、以下のようなルールを守って正しく散骨を実施しましょう。

細かいルールはたくさんありますが、厚生労働省や国土交通省などが発布したガイドラインに照らし合わせ、最低限守らなくてはならない必須ルールを7つご紹介いたします。いづれも重要な項目ですので最後までしっかりお読みになってください。

ご自身で散骨(セルフ散骨)するにせよ、散骨業者に依頼するにせよいずれの場合であっても役に立つと思います。

更新:

1.遺骨は必ず粉骨すること

粉骨とは遺骨を粉状にすることを言います。遺骨は原型を留めたまま海や陸地に散骨してはいけません。

遺骨は比重が重いのでほとんど水中に沈みますが、一部には気泡が溜まったり、海底でなんらかの浮遊物が付着して浮いてくる可能性もあります。

万が一遺骨が砂浜などに打ち上がると「事件」に発展してしまう恐れも生じてしまいますので、こういった事件化を防止するためにも、散骨する遺骨は必ず一片の長辺が2mm以下まで粉骨します。

こうすることで、散骨した遺骨が浮遊することを防げると同時に、より自然に還りやすくなります。粉骨はもはや世界共通の標準ルールになっています。

粉骨は自分でする?業者に頼む?
焼骨はもろいのでご自身で粉骨することも可能ですが、家族や知り合いの遺骨を粉骨するのは精神的ダメージを伴いますので、粉骨専門業者に委託した方が良いと思います。約95%以上の方が専門業者に依頼しています。

 

2.遺灰は異物を取り除き、水溶性の紙袋に収納する

遺骨の中には釘や入れ歯の一部など、金属類が混ざっていることがあります。

これらの中には自然に悪影響な物もありますので取り除いておく必要があります。

特に多いのが棺桶の装飾に使用されていた釘やタッカー針です。

中には眼鏡や腕時計、銀歯の融解物、セラミック片なども含まれていることがあります。

粉骨業者に頼むと異物除去から廃棄まで全て無料でやってくれます。

遺骨に混ざっていた異物と遺灰

 

六価クロムの除去は必須か?

ステンレス等を高温で燃焼すると有害物質の六価クロムが発生します。現在、約20件に1件の割合で微量の六価クロムが検出されます。

これが火葬後の遺骨に付着し、そのまま散骨すると海や土壌を汚染するため薬剤などを使って中和する必要があると言われています。検査と中和は利用者の任意ですが、予算がある方は行った方が良いでしょう。

火葬台にステンレスを使用していない斎場もあるため全ての遺骨に六価クロムが付着しているわけではありませんが、一部の散骨協会によっては中和していないと乗船できないとするところもありますので注意が必要です。

ちなみに六価クロムの中和に粉末タイプの薬剤を使用している業社がおりますが、粉末タイプは水に触れると発熱しますので注意が必要です。散骨用の粉骨を依頼する際は液体タイプの中和剤を使用している粉骨業社に依頼しましょう。

まごころ粉骨®の検査結果報告によると、焼骨から六価クロムが検出されるのは8%程度だそうで、検出される量はごくわずかなものがほとんどだそうです。

遺骨の六価クロム除去について

 

水溶性の紙袋のまま散骨する

映画やドラマなどでは遺灰をサラサラ海に撒くシーンがありますが、あれはほとんど無風の日にのみできる行為です。

実際の海は常に風が吹いておりますので、袋から破いて散骨使用とすると遺灰が飛び散ってしまい、船上や自分に降りかかってきてしまう事があります。ですので、正しくは水溶性の紙袋に入れて紙袋のまま散骨します。

ちなみに7寸骨壺満杯の遺骨は粉骨すると約2kg程度ありますので、サラサラというよりは「ドボン!」という感じになってしまいます。

特に船が大きいと水面までの距離が遠くなりますのでどうしてもドボンとなってしまいます。これを防ぐ為にもなるべく小さな船で散骨した方が本当は良いです。

3.条例に従い「節度」をもって行う

散骨に関する決まりは、市区町村単位の条例などで規制されていることがありますので事前調査し厳守しましょう。

散骨後に「知らなかった」では済まされないので、散骨する前にその地域の条例などを必ず調査しておきます。

特に日本国内では北海道や伊豆の伊東市、埼玉県の秩父や宮城県の松島湾内などでは自治体が条例を定めておりますので注意が必要です。(詳しくは→散骨条例のある市区町村

個人の散骨については比較的自由ですが、散骨していい場所といけない場所をよく読んで、他人に迷惑をかけず節度を守って散骨を行う必要があります。

4.散骨時は喪服を着ない

散骨の際は「節度をもって~」という概念から周辺住民などに配慮し喪服を着ないのが一般的です。

明らかに喪服と判る格好で船に乗り込んだり山道に入ればどこかに通報されてしまうおそれもあります。

特にボートの出発地がマリーナなどの場合は喪服で集まると漁師や釣り人達が過剰反応を現し、船長に迷惑をかけますので絶対に禁止です。

ハワイなどでは正装がアロハシャツなので、海洋散骨の際は真っ白なアロハシャツを着たりします。

5.公共の乗り物や橋の上から散骨しない

フェリーやルート船などに乗船して、沖まで出たところでデッキから散骨するといった方法も考えられますがこれは絶対禁止です。

ルート船の航路には養殖場近くなど散骨禁止の場所が多く含まれており、同乗のお客様や運行会社に迷惑をかける結果になりかねないので絶対に止めましょう。

一部の路線では地元運行会社の計らいで許可されている事もあるようですが基本的には禁止されています。

また、橋の下は船舶が通過していることもありますので橋の上から散骨することは絶対にやめてください。

6.花束ではなく、花びらを撒きます

海洋散骨で献花をしたい場合は、セロハン包装やビニール製のリボン、アルミホイルなど、海に還らない物は全てはずします。

また、それらの花が海流に乗って海岸にたどり着くこともあるので、レイや花輪になってるものは必ずバラして花びらの状態で撒くようにします。

花びらの中に数輪、花の形をしている程度であれば問題はありません。

散骨用の花

7.散骨する場所はよく吟味して

基本的に許可を得た私有地であり、粉末化した遺灰であればどこでも散骨は可能ですが、近隣住民への配慮、墓標を建ててはいけないなど各種マナーは考慮しなくてはなりません。

詳しくは散骨できる場所、できない場所ページでご確認ください。

特に将来的に売却を予定している自宅の庭への散骨は要注意です。

ということで散骨に関するルールとマナーについて解説させていただきました。何か多くて面倒だな~と思うかも知れませんが、散骨トラブルを回避するためにもしっかり守って安心して散骨してください。

 

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