墓じまいした後の遺骨はどうしたら良いか?
主に継承者が途絶えるという理由から墓じまいするわけですから、年間管理料などが無く、遺骨をきちんと最終処分(言い方は悪いですが)してくれるものを選ばなければなりません。

かつて遺骨は、墓じまいしたらお世話になった菩提寺に永代供養に出すというのが当たり前でしたが、ここ数年少子高齢化の流れから、お寺とのお付き合いそのものを止める「離檀」というものが流行し、墓じまい後は散骨か自治体の合葬墓を選択する方が増加しているのも実情です。
どちらが良いのか迷っているあなたのために、その現状とメリット&デメリットなどを詳しく解説いたします。
→ 墓じまいの仕方
| 比較項目 | 永代供養 | 海洋散骨 | |
|---|---|---|---|
| 乗船 | 代行 | ||
| 費用の相場 | 30万円 | 20万円 | 3万円 |
| 受入期間 | 1年中 | 秋・春 | 1年中 |
| 難易度 | 低い | 高い | 低い |
| 拝む場所 | あり | なし | |
| 自然還元まで | 500年以上 | 1~6ヶ月 | |
目次
遺骨を「自然に還す」散骨
以前は散骨について、その行為が合法か違法かと賛否ありましたが、2021年3月に厚生労働省が「散骨業者向けのガイドライン」を示したことでほぼ合法となりました。続いて国土交通省も散骨船についてのガイドラインを発表しております。→散骨と法律
墓じまい後の遺骨を海洋散骨する人が増えている理由とは?
まず1つ目の理由は永代供養に対して費用が安いという事です。
一般的な永代供養料が1件あたり30万円程度するのに対して、海洋散骨は5万円程度で済みますので6分の1という低価格で済みます。

2番目の理由は、遺骨のサポート会社が充実してきたということです。
お墓に埋蔵されている遺骨は湿っており、それを乾燥させて粉骨してから散骨となると素人にはできませんでしたが、粉骨サポート会社の出現でそれらの作業が容易になり散骨ができるようになりました。
3つめの理由はお寺との繋がりを絶ちたいという方が増えた、です。
ご先祖様がお世話になってきたお寺ですが、継承した子孫の方々の中には無宗教の方も多く、永代供養という儀式そのものに対しても懐疑的な方が多いのも隠せない事実です。こうした方が引き継いだ場合、墓じまいして散骨します。
海洋散骨は自治体の合祀墓よりも安く済む
最も選ばれている理由は正直なところ「安さ」ではないかな?と思います。例えば自治体の合葬墓が1体あたり10万円だとすると、散骨代行は乾燥費を含めても1体あたり5万円前後です。お墓の中に複数の遺骨があった場合はその差はとても大きいです。
また、永代供養には抽選がありますが、散骨には抽選がありませんので申込から最短で1ヶ月、長くても最長で数ヶ月程度で終わります。この期間の短さは終活としてお考えの方々にはとても重要なので、そこも散骨が選ばれている理由なのかもしれません。
【メリット】・・・自然に還る、安い、抽選がない
【デメリット】・・・社会的認知度が低い
遺骨を「自然に還さない」永代供養
永代供養(えいたいくよう)とは、遺骨を完全に引き渡して合葬墓などに収蔵してもらう方法です。年間の管理料などはありません。
永代供養墓があるのは自治体が運営している公営霊園や、お寺直営などの墓地・霊園です。石材店が運営している霊園にはあまり見られません。おそらく経営破綻してしまった時のためのリスクヘッジだと思います。
公営霊園の永代供養墓
市区町村で霊園を持っている場合、必ずどこか1箇所に合葬墓があります。孤独死や身元不明者のご遺骨などを埋蔵するために必要なためと思われます。
【メリット】・・・運営母体が安定している
【デメリット】・・・空きが無く抽選になる
自治体によって使用料や供養期間はバラバラですが、平均して使用許可日から20年納骨堂で安置し、1体あたり税込10万円前後です。安置期間を終了した後、合葬墓へ収蔵するパターンが多いです。
合葬墓は屋外の物もありますが、遺骨の原型を留めたまま袋などに入れて屋外に埋蔵した場合、数百年~数千年かけて土に還ることになります。 (構造を見る限り土に還るかは疑問です)
民間霊園の永代供養墓
寺院が直接運営している墓地や、石材店が一般企業が宗教法人から業務委託を受けるなどして運営している霊園が民間霊園になります。
【メリット】・・・本当に永代供養してくれる
【デメリット】・・・料金が高い、宗派がある
寺院が直営している霊園には永代供養墓が併設されている場所も多く、その形態や価格、安置期間などは宗派によって様々ですが、毎日のようにお経を唱えてくれるなど供養に関しては手厚い所が多いです。
石材店や一般企業が運営を委託されている霊園は、墓石販売がメインなので永代供養墓が設置されていない所も多く、例えあったとしても供養はそれほど手厚く無いところが多いのですが、駐車場やトイレなどの設備がとてもキレイでお参りしやすいというメリットがあります。

東京湾・海洋散骨代行